浅草の老舗で、日本の足元・下駄を修理

下駄や雪駄を売っている浅草の老舗・辻屋本店さん
カランコロンと聞こえてくる下駄の音。今では花火大会やお祭りなど夏の風物詩のようになりました。

でも実は、下駄は年中使える日本の伝統的な履物です。

今回は、そんな日本の履物・下駄の修理をしに、浅草へいってきました。

中には色々な種類の下駄や雪駄が売っている
今回、修理の相談をさせていただいたのは浅草の老舗和装履物 辻屋本店さん。大正元年創業の老舗です。
下駄や雪駄など種類も豊富で、外国人のお客さんも訪れます。

お手軽な価格のものから、こだわりの逸品までそろっていて、老若男女問わずお気に入りにが見つかるはず。

下駄や雪駄を修理する、職人さんの手仕事もみられます。

修理してもらうのめり
今回直してもらうのは、こちら。前歯が斜めになってる「のめり」です。

鼻緒はちょっとモダンな柄で、まえつぼが赤く、お気に入りの下駄です。

台が斜めになってしまったのめり
お願いしたのは下駄の歯の修理です。

靴と違い、下駄には左右がありません。そのため、履く度に左右を入れ替えることで、左右バランスよく履くことができます。

普段スニーカーも履くからか、左右を決めて履いてしまい、このように斜めに削れてしまいました。

交換する台は駒下駄を選択
修理の相談をしたところ、ここまで削れているなら台(足)ごと交換したほうが良いとのことで新調することにしました。

選んだ台はこちら。下駄といえばこれ、という感じの「駒下駄」です。

鼻緒はそのまま使える
鼻緒はまだ使えるので、のめりから鼻緒を外し、新しい台に結びなおしてもらいます。

まえつぼの位置も調整しつつ、ヒモをならしながら微調整。

新しい台に鼻緒を結わえる職人さん
左右を調整しながら、新しい台に結わえていきます。

新しい台に鼻緒を結わえる職人さん
新しい台に鼻緒が付きました。美しい!
辻屋さんでは、職人さんがその場で直してくれるので、試し履きをしながら微調整させてくれます。

どれくらいがちょうどよいかわからない場合も、相談に乗ってくれますので安心です。
台が新品になった新しい駒下駄
両足とも調整していただき、完成!
今度は、左右を入れ替えながら履かせていただきます。